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胃潰瘍の症状
胃潰瘍の症状は、軽症であれば特に症状もあらわれず、検査をしていないと胃潰瘍になっていても気づかないうちに治癒してしまうこともありますが、重症な胃潰瘍になって悩みのタネになることもあります。胃潰瘍であらわれてくる痛みの症状は、食事をした直後に痛くなるとき、3時間ほど時間が経過してから痛みがおこるとき、空腹時、夜中に痛むときなど、痛みの症状が発生する時間はいろいろですが、主な痛みが発生する時間は食後3時間ほどたってから起こる痛みです。胃潰瘍でおこる痛みは何かを食べると痛みがおさまることが多いのが特徴的な症状です。みぞおちや背中の右側の方に痛みがおこります。他の症状としてはゲップ、吐きけ、胃もたれ、胃の張りといった症状があらわれてきます。胃潰瘍で注意すべき症状は、出血で、吐血、下血、と胃に孔があくことです。胃潰瘍で多量の出血をしたときは、貧血のために真っ青になったり、冷や汗がでてきて、呼吸ができなくなり、頻脈、血圧の低下がおこりショック状態に陥ります。胃に孔があいているときは、激しい痛みと吐血が起こり、ショック症状になります。
胃潰瘍の治療
胃潰瘍の治療では、精神的安静、食事療法、薬物療法、手術が行われます。胃潰瘍を発生の原因であるストレスからの開放が第一です。食事療法は、カロリーをおとさず、栄養満点にして、体の抵抗力をつけることが大切です。薬物療法は、胃液の分泌をおさえる薬剤の使用、また胃の粘膜を保護して血液の流れをよくしていくための処方がされます。手術は、内科的な治療で、胃潰瘍が改善されないときや、胃潰瘍の出血が止まらないとき、また、胃に孔が開いているときなどに行われます。
胃潰瘍の原因
胃潰瘍の原因の主なものとされているのがストレスです。薬ややけど、外傷による場合もあります。胃液の働きは、食べ物を消化することが本来の目的ですが、何かの原因で、消化作用が働きすぎたり、胃や十二指腸の粘膜の抵抗力が衰退してくると、胃液が自分自身の胃や、それに続く十二指腸の粘膜を一部分自己消化をおこしてしまいます。胃液の中の消化酵素と、胃の粘膜を保護している粘膜細胞との間に攻撃と防御で争いがおこります。、胃潰瘍が発生するのは、攻撃と防御のバランスが崩れてくるからです。酒、コーヒー、濃い緑茶などを長期にわたって飲用する習慣があると、バランスを失う原因になりますが、そうした習慣のない人でも胃潰瘍を起こす人は多くいます。胃潰瘍の原因にはピロリ菌の関与もわかってきています。
胃潰瘍とストレス
胃液が胃壁や十二指腸の粘膜をとかし始める最大のきっかけは、精神的なストレスです。ストレスがかかってくると、脳の視床下部の自律神経中枢が刺激されます。副交感神経が刺激により興奮すると延髄にある迷走神経から胃壁に刺激が伝わります。そうなると胃液の分泌が急に増えます。交感神経が刺激されて興奮をしてくると、脊髄にある内蔵神経から胃に刺激が伝わります。そのために胃の血管が縮み、血流が悪化し、胃の粘膜をおおっている粘液が少量しか製造されなくなります。交感神経のもう一つの回路においては、下垂体の前葉が刺激をうけて副腎皮質刺激ホルモンが分泌されますが、このホルモンは、副腎で、副腎皮質ホルモンを分泌させます。このため胃液の分泌がさらに促進されるのに、胃の粘膜を守る粘液はいっそう減ってしまいます。ストレスにより、攻撃側因子の胃液が増加していくのに対して、防御因子の粘液が不足していくわけで、胃の粘膜は防御能力を失って胃液によって自己消化を起こし、潰瘍ができてしまいます。
胃潰瘍について
胃潰瘍は、胃液に含まれている消化酵素が原因で起こるとされているため、別名、消化性潰瘍と言われることがあります。十二指腸潰瘍は、比較的若い年齢層におこり、胃潰瘍は年配層に発症する傾向があります。胃潰瘍は、胃液と胃粘膜との調和が乱れた時に起こります。消化の役割をしている胃液は強酸で、胃粘膜を溶解するほど強いので、胃粘膜は消化を防ぐように粘液を出しています。胃酸と胃粘膜の抵抗力や粘液では両方のバランスが均衡しています。ストレスなどでバランスが崩れると防御する働きが悪くなり、バランスが崩れるてくると胃粘膜が消化されその結果として、胃潰瘍がおこります。